2020/08/28 20:11
DAIRIKUからこのデニムが届くのを楽しみに
ここ最近は過ごしていた。
実はというと以前展示会かでお会いした際に、デザイナーの岡本氏が履いていらっしゃったDAIRIKUデニムに、
ご自身で手書きで落書きしているのを見た。
脳にダイレクトにカッコいいと入ってきた。
そんなセンスまで持ち合わせてるのか…
その時から
『製品化するか悩んでるんですよねー。』
と仰られていたので内心食い気味に『是非!』
と考えていたが製作の邪魔になってはいけないと、
控えめに言った事を覚えている。
何度も言うがもちろんこれらは全て手書き。
しかも我々の店舗分だけではなく、
全国の取引様の分ももちろん手書き。
一体どれだけの時間を費やしたのだろう…。
このデニムにかけた労力はもちろんだが、
それ以外ももちろん想像してほしい。
このデニムを自分が履いて過ごすとどうなるんだろう?
落書き自体に少し個体差はあるとしても、
きっと他の購入者の方との差は多くはないのだと思う。
購入したこのデニムと過ごした時間による
〝変化〟は
きっともっとパーソナリティを感じる物となり、
いつしかそれは自分自身だけの物となる。
それは自分だけにしか分からない価値のある物となる。
もしいつか履かなくなったとしても思い出してほしい。
買った時の気持ちを、履いた時の高揚感を、
履いて行った場所を、汚れて落ち込んでしまった場面を、
いつしかその汚れも愛着へと変わった瞬間を。
そんな愚直な服好きの手に渡る事を僕は願う。
20/22
KAKAVAKA 壮